美容室やサロンのコンセプトの作り方。
自分たちがどんな店なのかをお客様に伝える
- 2022.05.10
- 2022.04.28
突然ですが、あなたの美容室やサロンのコンセプトは明確に定まっているでしょうか。
実は、美容室やサロンをオープンする時にコンセプトを考えたという方もいるかもしれませんが、オープン準備で忙しかったり、技術があれば大丈夫!と思い定めていないという方も多くいらっしゃいます。
また、コンセプトを作りたいけどどうしたら良いか分からなくて悩んだままオープンを続けているという方もいるかもしれません。
今回は、そんな美容室やサロンのコンセプトの作り方をテーマにまとめています。
コンセプトの作り方だけでなく、そもそも美容室やサロンの運営においてコンセプトは必要なのか、あるとないとで何がどう違うのかなどについても記載しています。
既にコンセプトは作っているよという方や、知識がある方の場合は、改めて自分の知識が正しいかどうかを確認するなどのお気持ちでお読みいただければと思います。
そもそも美容室にコンセプトは必要なのか
結論から言えば、コンセプトは“絶対”に必要と言えます。
それくらい今の美容室・サロン業界ではコンセプトの大切さ、必要性が叫ばれている程です。
お店のコンセプトがないという事は、言い換えれば何が得意で、何が魅力なのかというのがお客様に伝わりにくくなり、自分たちの良さ、特徴を理解してもらう事が困難になります。
その結果、他の美容室と差別化することができなくなります。
もっと言えば、コンセプトをしっかりしている他の美容室がお客様からするとしっかりしているように見えてしまい、自店に集客するのが難しくなってしまうのです。
また、お客様だけでなく、コンセプトがしっかり定まっていないという事は、自分たちのお店の方向性が決まっていないという事にもつながります。
そういった目標が定まっていないお店というのは、スタッフ同士の信頼関係を築くのが難しくなり、スタッフに長く働いてもらう事も難しくなり、コンセプトがないだけで、店の経営も長期目線で見れば難しくなっていきます。
そういった状況を改善するためにも、サロンオーナーが理念や開業したときの気持ち、得意としていることなどをコンセプトや理念として定める事が多いのです。
その気持ちがお客さんや従業員に伝わると美容室全体の雰囲気が良い意味で変わります。
美容室やサロン店のコンセプト作りの前にすべきこと
コンセプトはもはやあった方が良いというレベルではなく、無くてはならないといって過言ではありませんが、実際に作ろうとすると、どう作れば良いのかと初めての場合は頭を悩ませます。
美容室やサロン店でのコンセプトの作り方について順を追って見ていきましょう。
コンセプトの前に自店の顧客層=ターゲット層を定める
コンセプトを作ろうと思っても、まずその前に自分たちの顧客層・ターゲット層を決めておく必要があります。
この顧客層、ターゲット層が定まっていないと、コンセプトを作る事も難しくなってしまいます。
老若男女誰でも対応しますは一番ダメ
顧客層を決めるとなった際に、一番避けなければならないのが、誰でも大丈夫という決め方です。
自分のスキル・能力に自信があり、誰が来てもパーフェクトに仕上げる自信があったとしても、これは一番避けなければいけません。
誰しも多くのお客様に来ていただきたいと思うのは当然なのですが、実際のお店には一定のメイン層が存在している店舗が多いのです。
10代も20代も30代も40代も50代も、男性も女性も全員がバランス良く来てくれるというお店はそうそうありません。
学生が多いお店、会社員が多いお店、年配層が多いお店、男性が多いお店、女性が多いお店、その属性の掛け合わせからメイン層が決まっていきます。
それぞれの店舗に、顧客層というものは存在しているのです。
もちろん、それらは地域や立地、自分が得意とする技術などでも変わるはずです。
どのようなお客様にきてもらうのか、ターゲットとするのかで美容室の今後が左右されるといっても過言ではありません。
なるべく細かく考えておく方が良い
どういうお客様をメインに来ていただきたいかと考える場合、ふんわりとしたものではなく、なるべく具体的に考えておくようにしましょう。
例えば「働いている女性」をターゲット層としようと思った場合を例に出すと、この働いている女性という層では、実はまだまだふんわりとしすぎていて漠然としたイメージになってしまいます。
一見、働いている女性であればしっかり定まったターゲット層のようにも見えますが、実際には働いている女性でも様々です。
20代の女性もいれば、30代の女性も40代の女性もいますし、フルタイムで働いている女性もいればパートで働いている女性もいます。
もっと言うと、新卒で働き出したばかりなのか、仕事のコツなどをつかみ出し中堅社員など部下を持つようになってきた女性なのか、出産を経て子育てしながら働いている女性なのか、子どもがある程度独り立ちしたから、改めて社会で働こうとしている女性なのか、「働いている女性」という層だけで見ても、これだけ大きな違いが生まれます。
お客様からすると、コンセプトや得意としている事、理念や考え方など、美容室が定めている事が自分に当てはまれば当てはまるほど、通いたいと思うようになりますし、固定客・リピーターになってくれる可能性も高まります。
ですが、そのコンセプトがターゲットとする層に響かないものでは意味がなくなります。
顧客層・ターゲット層をしっかりと決めて、それに合わせたコンセプトをしっかり定める事で、他の美容室と差別化する事ができ、その地域で知名度アップにも繋がり来店、リピートへと繋げて行くことができるのです。
コンセプトを決める前のターゲットの決め方としては、年齢や性別といった1方向の軸だけではなく、仕事、地域、お店にいる美容師が何を得意としているか、どんな施術をメインに提供したいのかなどを考えた上で決めていくようにしましょう。
開業時やスタッフ時を思い出す
そもそも独立をして開業をするという事は、なにかしらスタッフで働いていた時には満ち足りなかった何かがあったはずです。
そういう思いがあり、自分が店長として店舗オーナーとして独立をすれば、もっとお客様によいサービスを提供できるのにという思いを思い出しましょう。
当時スタッフで働いていた時、もっとこういう事をすればと思っていた事があれば、それを打ち出すと良いかもしれません。
そもそも、なぜ開業するに至ったのか、どういう経緯があったのか、どんな美容室にしたい思いがあるのか、お客様に何を感じてもらい、どういう価値を与えたいのか、その理念や気持ちをあらためて考えてみましょう。
サロンの場所や営業時間を考慮する
意外と疎かにしがちですが、店舗型のビジネスというのは、この立地と時間というのが実は非常に大切な要素にもなってきます。
お店をどこに、何時から何時までオープンするのかというのは非常に大切になってきます。
というのも、この場所や営業時間というのは先述の通りのターゲット層がしっかりと定まった上で決めないと、矛盾が生じてしまうためです。
例えば、メインのターゲットが20代から30代の仕事帰りの会社員だったとしたら、当然ながら仕事帰りに行きやすい、アクセスの良い駅前にオープンするのが最適になりますし、営業時間や定休日もそのターゲット層に合わせて考えて行くという事になります。
20代から30代の仕事帰りの会社員をターゲットとしているのに、例えば大学があるような学生が多い駅前に良い空き店舗が出たからといって店を構えてもなかなかうまくはいかないのは明白です。
メインターゲットが30代から40代のお子さんがいる主婦の場合、住宅街の近くに美容室をオープンすると良いとなりますし、ターゲットに合わせて開店、閉店の時間などとともに定休日なども定めると予約が埋まりやすくなりますし、小さなお子さまのサポートもあればなお選ばれやすくなるはずです。
ターゲットによっては、朝早く美容室を開店して、夕方くらいに早めに閉店するという方法もありますし、ターゲット層のライフスタイルや生活リズムなどを考え、競合店と違う定休日にあえてすることで、よりお客様を獲得しリピーターへと繋げるといった事も可能になります。
カットとカラーの内容や料金を考慮する
同じようにメニューもターゲット層に合わせて造っていく必要があります。
メインターゲットに人気がありそうなメニューをたくさん取り入れると、当然お客様にも満足してもらいやすくなり、リピーターが増える可能性が高まります。
他の美容室にはないオリジナルメニューがあるとクチコミがきっかけでオリジナルメニューの存在を知ってお客さんが増えたりする事もあります。
料金をターゲットに合わせて決める必要があります。
学生がターゲットであれば、料金が重視されることになるでしょうし、富裕層の地域であれば料金よりも質が重視されるはずです。
メニューと料金というのは、美容室の強みに繋がるものですから、立地やターゲット層を考慮しながら、できるだけ競合店との差別化を図るように決めていきましょう。
事前準備がしっかり揃った上でコンセプトを作る
コンセプトを作ろうと思った時に、いきなり作ろうと思っても作れません。
上述の通り、事前に定めておくべき事を定めておけば、おのずと何を打ち出していくのが良いのかというのは決まっていきます。
メインのターゲット層が働く30代の産後を経て職場復帰をした小さなお子さんがいる女性と決めたのであれば、その方が喜ぶコンセプトや理念を掲げつつお店の売りやキャッチコピーを作って行く事にも繋げやすくなります。
いきなりコンセプトを作ってしまうと、つい大げさなものになりがちです。
しっかりと見てもらって来て貰うお客様がどういう層で何を求めているのかを知った上で作らなければ、掲げたコンセプトと来るお客様が求めているものとマッチしなくなってしまう恐れが出てしまいます。
まとめ
今回は、美容室やサロンのコンセプトの作り方について紹介しました。
今の時代、コンセプトがないと他の美容室やサロンと差別化する事が難しくなり、お客様から見て魅力がないと映ってしまうため集客するのが難しくなります。
その他にも、方向性が決まってなかったり、目標がない美容室やサロンは、スタッフ同士の信頼関係も築きにくいです。
そういった状況を改善するためにも、サロンオーナーや美容室のオーナーが理念や開業したときの気持ちをコンセプトに込めるようにしましょう。
コンセプトや理念はいわば初心に返る心の拠り所でもあります。
店舗を運営していくと様々な困難やトラブルなど、運営方針をどうするかなど悩むシーンが出てきますが、そういう時に立ち返って考えられるブレない軸にもなります。
コンセプトがしっかり定まっていれば、お客様やスタッフにも伝わり、美容室やサロン全体の雰囲気が良い意味で変わります。
コンセプトが決まらず悩んでいる場合は、参考にしてコンセプトを考えてみてください。
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