ニュースレターの作り方を細かく解説。
何を書くかのネタ選びや効果が出る書き方について
- 2022.06.14
- 2022.01.17
ニュースレターの効果、実用性は分かったけれど、実際に作るとなると、内容はどうしたら良いのか、何をネタに書けば良いのか、書き方、作り方がわからない。これは良くいただくご質問です。
そこで、今回はニュースレターで何を書くのかといった書き方・作り方をテーマに、サロン様がニュースレターの創刊号を作ることを想定しながらニュースレターの内容をご案内してみたいと思います。
まず作る際に押さえておきたいポイントを、ただ一つだけ先に書くとしたら、『お店のポリシーをお伝えする事』です。なぜこれが大事かというと、サロンによって、目指しているコンセプトは様々でそれぞれに特徴があるたです。
サロンのコンセプト・ポリシーをしっかりとお客様にお伝えする事で、そこに共感されたお客様がご来店になられます。そしてそのお客様は、容易には他店に浮気されない方だと言えます。
それはポリシーに共感されているからです。しかしながら、そのお店のポリシーは伝えないと、お客様には伝わりませんし、知ってもらう事もできないのです。
ニュースレター作成のポイント
創刊号となるニュースレターですから、まず最初に書くネタとしては自分たちの価値観、コンセプト、そういったところをしっかりお伝えするのがオススメです。
何事に関しても、まずは知ってもらうという事が重要になります。
まずは自分達の価値観をお伝えする
まずサロンのコンセプト、得意な技術、商材選びのこだわり等を具体的にお伝えしましょう。
たとえご近所のお客様でも、お店について、ある程度は知っていたとしても具体的なところまでは知らない方がほとんどです。
どういうコンセプトでお店を運営しているのか、何を大事にしているのかなど伝えなければお客様にはわかりません。お店が何を得意としているのかなども、もしかしたら上得意様の中にもご存じないという方もいるかも知れません。
また、どういう商品や商材があるのかなど、自分は伝えているつもりでも、実は認知されていないということはよくあります。
お店のことはご自身が一番知っているはずです。
しかしながら、つい知っているからこそ、相手も知っていると思い込んでしまい、伝えることを忘れてしまうことがよく起こります。
また、場合によってはそもそもこんなことを伝えても仕方がない、これを伝えて意味があるのかな?といったことで、伝える必要がないと判断する方もいるかもしれませんが、実はそれこそが、お客様にとっては知りたい情報だったという事もよくあります。
一例を挙げれば、「正しいシャンプーのしかた」をニュースレターの記事にして、お客様からの反応の良さに驚かれたお店もあります。自分たちにとっては常識、当たり前であっても、一般のお客様は知らないという事はよくあるのです。
競合他店との違いを明確にすること
お客様はお店を選ぶ際に、近くにある競合店ではなくあなたのお店に来る理由があるはずです。
価格なのか、サービスなのか、スタッフなのか、立地なのか、それはお客様それぞれで異なりますが、自分たちから、他店と何が違うのかを明確に打ち出していく必要があります。
例えばカラーやヘッドスパでは
『まずお店では、あなたにぴったりのカラーをご提案するために「カラー診断」を行っております。その上で、髪や頭皮へのダメージを最小限にした施術をおこないます。
ですから髪と頭皮の健康を気遣う方におすすめです。『頭皮がヒリヒリしない』『髪にハリやコシが出た』『ツヤツヤ、サラサラになった』など、その効果を実感しビックリされる事でしょう。』
このようなこだわり、何を大事にしているのか、どういうサロン運営をしているのか等をニュースレターに書くことで、しっかりとお客様に伝えることができます。
ニュースレターで何を書けばいいかわからない、書き方を教えて欲しいという声をよくいただきますが、作り方のポイントとしては、そのこだわりを具体的に書くということが挙げられます。
ここで大切になるのが「具体的に」という事で、例えば、ただ○○に力を入れています、と記すだけでは、当然他店との違いに明確な差が生まれにくくなってしまいます。
自分たちのお店だからできること、ご自身の経験や知識、バックボーンなどを踏まえながら、競合店ではなく自分たちにしか出来ないことを伝えていきます。つまりお客様には「ウチは安いよ!」のコストだけではなく、「価値観を訴える」パフォーマンスも知っていただくことが重要になります。
『この新ヘッドスパは、5種類の中からお客様のお悩みに合わせて薬液を選別し、香りも3種類から選べます。すると驚きの結果が・・・』
お店のカットやフェイシャルは、他店と比べて何が違うのか? サブメニューもどんな特徴を持っているのか。それを、施術中の会話だけでは伝えきるのは難しいですし、仮に伝えたとしてもお客様に覚えてもらえるかはまた別問題です。
だからこそ、今ではSNSなどで情報発信を試みるサロン様も多いかと思いますが、短い文章で伝えるTwitterなどSNSでは、表現しきれない点も多くありますし、情報の流れるスピードも非常に早いという特徴があります。
その点、ニュースレターでは、手元に残りますし、何度も読み返して理解して頂くという事も可能になり、これこそが印刷物のニュースレターの強みでもあります。
いろいろな角度から、他店との違いを明確にしていきましょう。
それをニュースレターで訴えかけていくのです。
どんなスタッフがいるのかを知っていただく
自分たちのお店の事を知ってもらえたなら、次に大切になってくるのが、そこに来ていただいたら、誰がいるのか、誰が対応をするのかという事を、お客様にお伝えすることです。
どんな人が対応するの?というお客様の不安を取りのぞく
お客様は、自分たちが思っている以上に、誰がいるのか、どんなスタッフが対応するのかというのを見ていますし気にもしています。
私の髪を(体を、指先を)一体どんな方が施術して下さるのか。
どんな思いでお仕事をされている方なのか?
特に女性客は繊細で「人の部分」が気になるようです。
「私は〇〇な人には、ぜったいに触れてほしくない」そんなお客様も多いようです。
お客様が何に共感を覚え、何にシンパシーを感じているか? それは「人」でしかありません。
そのために、お客様の不安を取り除きましょう。
どんなスタッフがいて、どんな事を思っていて、どんな経験を積んでいるのか、予め知っているだけでも不安は軽減されます。
さらにはスタッフの美容やお客様に対する想い、得意な技術、個人的な趣味や日常を知っていただきましょう。そういったニュースレターを読むことで、お客様はスタッフの事を身近に感じる事ができ、知らない人ではなくなるのです。
「優しそうな人」「何か話ししやすそう」「〇〇の技術を習得中なのか」そういった情報があればあるほど、お客様は安心されます。その安心感が大事なのです。
私たちが誰なのかをお伝えする
『スタッフの事を知って頂く』ことの定番は「スタッフコメント(ブログ)」になります。
基本は、各人100~200文字で写真付きでコメントする形がおすすめです。
ただ、スタッフが別々のテーマで自由に語ってしまうとバラついた感じになり統一感が無くなってしまう恐れが出ますので、私たちジェイワンでは「テーマ」や「ネタ」を提示して「サンプル文」をさしあげております。
その決まったテーマをベースにして、スタッフの皆さまがコメントを記載します。
掲載する写真も一工夫が大切です。写真や画像は時には文章以上に語りかけてくれます。そのためにも、日頃から「使えそうな写真」をスマホで撮りためておきましょう。 写真は正面からだけでなくて遠くからその方と判明でき、雰囲気が伝われば大丈夫です。
時にはマジメに、時にはふざけて。
1年を通して見て行くと、月毎には色々なイベントがあります。
ハロウィンなどの時期には、ニュースレターのスタッフコメント(ブログ)欄で、スタッフが仮装して写られるサロンさんも多いです。
スタッフコメントの掲載が手軽でおすすめ
では、実際にどんなスタッフコメントを載せて行けば良いのか。
人は自由に好きに書いてくださいと言われると、つい悩んでしまいますので、書くネタやテーマをしっかり定めて書いていくのがおすすめです。
ここで書き方、テーマを例に挙げてみましょう。
ネタ・テーマ例「あの一言が私のターニングポイントでした」
●お客様から頂戴した励ましのメッセージ。
…実は、独立を悩んでいた時、最後に背中を押して下さったのがそのお言葉でした。
●お客様から頂いた‘キツーイ’一言。
…家に帰って泣きましたが、今思えばそれが私の一番の教訓となりました。
●先輩から、同業者から、友人から・・頂いたエール。ホントに嬉しかった応援コメント。
…それがあったから、今日までやってこられた。私自身の信条となりました。
メッセージカードで頂いたのですが、写真立てに入れて今も机上に置いています。
そんな「一言」をご紹介する事が、そのまま貴店やそのスタッフさんの誠実さと成長意欲を、大切なお客様に知って頂くことになります。
ネタ・テーマ例「未来シリーズ」
●1年後の自分は?
…私はどうありたいか。昨年のネイリストコンクールには予選落ちした。
しかし、今年はリベンジをはかりたい。予選通過ではなく、グランプリを目指します!
お客様の前で宣言しましょう。
1年後の自分を語る事は、そのまま「今の努力」を語る事となります。
●実現したい! 私が描く未来の自分は?
…夢を語り、目標を掲げ、それに向けた現在の取り組みを熱く語っていきます。
自発的に参加している研修会や交流会の事。そこで知り合った美容仲間との会話。そして見えてきた方向性など。
その熱意はお客様に伝わり、現在の自分のステータスもUPしていくことでしょう。
ネタ・テーマ例「その他」
- なぜビューティーの道を選んだのか、そのキッカケ
- いまでも思わず笑ってしまう失敗談
- お店のオープンヒストリー。その歴史を語ってみる
書く側も、読む方も楽しいものが良いですね。
これだけはハッキリ断言できますが、発行すると、それを見たお客様の方から話しかけてこられます。
こんな事に興味があったのか、書いてたあれってどういうこと?そういった話題がつながり、良い感じでサロンの歯車が回り始めます。 テーマは、真面目なものだけでなくお茶目なテーマも大いに結構です。
私たちは20年以上サロン様のニュースレター作りをさせていただいていますので、 ストックされた「ネタやテーマとサンプル文」だけでも300種類以上のご用意があります。
ニュースレターを成功させるポイントと注意点
ここまで『ニュースレターの作り方』について記してきました。
お店でニュースレターを作り続ける、それは大変すばらしい事ですが注意点もあります。
それは、「サロン」のニュースレターという事を忘れないという点です。
ビューティー分野のニュースレターという事を忘れてはいけない
自分たちが作っているニュースレターは、ただのニュースレターではなく、ビューティーを売り物にしている美容室・サロン店のニュースレターであるという事は頭に入れておく必要があります。
ビューティー分野、人の美に少なからず携わるにも関わらず、お客様にお渡しするものがダサかったり、質素であったりすると、途端にお客様の心は離れてしまいかねません。
せっかく作るニュースレターなのですから、見た目もビューティーでなければ効果は薄くなります。デザイン性・印刷の質・紙質などが重要ファクターとなってくるのです。
くれぐれも、ワードなどを使ってテンプレートを使ってそのまま作ったり、自宅にある家庭用のインクジェットプリンタでA4の印刷用紙にプリントして出力といった事は避けましょう。
同じネタを使い回したり、マンネリからの脱却を
次におさえておきたいのが、マンネリ化の打破です。
ニュースレターは毎月発行していくのが理想ですが、多くの場合この毎月発行というのがネックとなる店舗様が非常に多いです。
理由としては、ネタが尽きてしまう、書く時間がなかなか取れないなど理由は様々ですが、ついそこを疎かにしてしまって、毎月同じネタを使い回したり、同じようなパターンばかりだと読むお客様も楽しみがなく飽きてしまいます。
ニュースレターは1回発行すれば終わりではなく継続が必要ですし、継続無くしてニュースレターの効果が発揮されることはありません。創刊号を発行したら、次回の来店から何か反応を感じることができます。
しかし、そこで終わってしまってはせっかくの効果がすぐに終わってしまいますので、継続して発行していく事を最初から考えておく必要があります。
毎月発行が理想ではありませうが、毎月が難しければ2カ月に1度など隔月ペースでも継続をしてみてください。じわじわとお客様のリピートが増えて離反客が少なくなったことに気がつくと思います。
しかしながら、ただ同じ内容のものを焼き回したりするようなネタの使い回し、マンネリ感のあるニュースレターはNGです。しっかり考えてマンネリしない、ネタが尽きないように注意と準備が必要です。
ただ作るだけでなく、活用方法も重要
ニュースレターを完成させて効果的な活用をすれば更に効果アップが狙えます。詳しくは当ブログの別の記事の「ニュースレターの活用方法」に記載していますのでそちらも参考にしてみてください。
- 美容室やサロンがニュースレターで売上を上げるおすすめの活用法
- 店舗売上アップ黄金の方程式は売上=「お客様数」×「来店回数」×「客単価」となります。これはどんな業種でも変わらない方程式...
開業時から売上を20倍にされたサロン店オーナーに、なぜそうなったのかとお聞きすると、まず一番にニュースレターによる効果だったと断言しておられました。 自分のお店はニュースレターを継続発行したが、まわりの店は継続できずやめたからと、それだけでいかに継続性が大事かがわかります。
「価値観」と「スタッフ」の比率は5対5がベター
ニュースレターで大切なのが、価値観を伝えることと、スタッフを知っていただく事です。しかしながら、書き方としてどう書き分ければ良いかとなると、基本は5:5をベースに考えましょう。
お客様は知らない商品は買いません。 そうなると、商品や技術の価値観をお伝えすることが大事になります。そして、お客様は知らない人からも買いません。そのために、スタッフをアピールすることが大事になってきます。
このように、「価値観」と「スタッフ」その両方が伝わってはじめて効果が生まれてきます。 逆にこの2つのうちのどちらかだけに偏っていては、良い結果は表れにくいのです。
「価値観」と「スタッフ」その両者をほどよく半々に配分していきましょう。
継続が大事だからこそプロに任せるという選択肢も
ニュースレターをお店で作成・発行を継続するには大変だと休止するお店も多くあります。
効果は感じていてもなかなか継続は難しく、SNSを中心とした方法へお店の情報発信を移行してきています。
特にスタート地点は意欲・意識も高く、ネタも尽きること無く作って行く事が出来るのですが、創刊号を作った後、2、3…と続けていくと、徐々にネタが尽きたり、作業時間が取れなかったりで継続する事が困難になる事がよく起こります。
美容学校で「カットの仕方」を習うのと、「お客様に納得してもらえるカットができる」には、大きな違いがあるのは皆様もよくご存じだと思います。
ニュースレターも「自分で作れそう、作れる」と「効果的なものを作り・活用する、し続ける」には大きな違いがあります。実際、最初は自分たちで作っていたけれど…というご相談をいただいたり、途中からご依頼いただけるお客様は多くいらっしゃいます。
ニュースレター作成というのは、どうしても「本業」ではありません。
ホームページの更新、SNSの更新など昨今では本業以外でも行わなければならない事が増えつつある時代でもあります。
ホームページの更新やSNSの更新は数分あれば完了できるかもしれませんが、ニュースレターの場合はそういうわけにもいきませんので、ニュースレター作成代行のプロに依頼して、継続発行するのもひとつの方法と思います。
当社にご依頼いただけてるサロン店様からは、新規お客様のリピート獲得、他店への流出防止につながって、ニュースレターの効果を実感できているというお声も多数いただけております。ぜひご検討ください。
まとめ
ニュースレターの作り方、書き方をテーマにまとめてみました。
まず押さえていくポイントを、ただ一つだけ先に書くとしたら、『お店のポリシーをお伝えする事』です。
どういうコンセプトでお店を運営しているのか、何を大事にしているのかなど伝えなければ、お客様には伝わりませんし、知ってもらう事もできません。
こんなことを伝えてもしかたない、これを伝えて意味があるのかな?といった内容でも、意外とお客様は知らなかったり、知りたい情報だったという事はよくあります。
もう一つのポイントは、どんな人が対応するの?というお客様の不安を取り除くことです。スタッフの美容やお客様に対する想い、得意な技術、個人的な趣味や日常を知っていただきます。
ニュースレターを通してスタッフの事を知ってもらえれば、「優しそうな人」「何か話ししやすそう」「〇〇の技術を習得中なのか」「こんな事に興味があるのか」そういった情報が見える事で、お客様は安心されます。
スタッフをご紹介することで、お客様の安心感へつながり、スタッフの誠実さや成長意欲を、大切なお客様に知って頂くことになります。
そして、ニュースレターは継続が大事です。
毎月が理想ですが、難しければ2カ月に1度でも継続をしていきましょう。
継続が難しければ、本業に集中しつつ、ニュースレター作成はプロに依頼して、継続発行するのもひとつの方法と思います。
ニュースレターを継続発行していけば、じわじわとお客様のリピートが増えて離反客が少なくなったことに気がつくと思います。
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